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実証報告 2020年6月23日

研究シェア報告~テーマ:介護~

研究シェア報告~テーマ:介護

【セカンドライフ】ラボラトリーでは、研究員とサポーター間で、『新次元思考テクノロジーMIROSS(ミロス)』によるセカンドライフ世代の方々に関わる社会課題解決や予防に向けての(研究)シェアなども行っています。

今回の研究テーマは【介護】

介護(体験)を通して、『MIROSS』を知る前と後での変化(ビフォー&アフター)や内面と外面の関連性などを話し合いました。

Before:ミロス(システム)を知る前の介護

入院した母の介護

・早々に退院を促されるので、退院後の介助の手配に困惑した。
・退院後の生活について家族間での意見の相違や説得(意思疎通)が大変だった。
・介護保険に入っていなかったので加入を検討しておけば良かった。

療養施設で寝たきりの母の介護

・一人暮らしで手が回らないので施設に入ったが、「帰りたい、帰りたい」の言葉に苦悩した(不安や心配が浮上)

加齢で脳梗塞→硬膜化血種になった父の介護

・たんの吸引が困難となり、施設に預けることになったが、後悔が残った(思いと状況の不一致)
・トイレ介助や色々な後始末に苦労した(自立と依存の関係)

自宅での姑の介護

・実母介護の体験を活かせることができ、仕事をやめ介護に入った。(今思うと…)一人でやらなくちゃ!と傾いていた。

アルツハイマーの舅と認知症の姑の(約10年に渡る)介護

・おむつを外したり、隠したり、トイレ介助が大変だった(制御不能)
・食事したことを忘れて何度も食事をしようとする(認知不可)
・アルツハイマーの舅がだんだん暴力的になっていった(抑圧していた感情の噴出、極性に反転)
等々…

After:ミロス(システム)を知ってからの変化

(似た者同士の)実母との関係がすごく悪かったが、今迄生きてきたパターンや両極の性質なども包括していくことで、大切に思い合えるようになった。関係性がものすごく変容した。
介護を初めて1ヶ月半で姑が亡くなったが、その間、関係が密になり、とても良かった。
今までは起こった事象にフォーカスしていたが、やり取りから自分の内面が浮き出されるので、自分の無意識を知ることができ、受け取る度に好転していく。
「ねばならない」という余計なエゴ(同化)が外れていったことで、人にも頼れるようになり、楽な介護になっていった。
実母の介護を経験していた為、嫁ぎ先では二世帯住宅から施設での介護。(俯瞰ができる)余裕も出て、スムーズな運びであった。
ミロスを知っての介護だったらどんな介護になっていたのかな?と思う。
等々…

【コメント・感想】

藤岡 研究員より

私達の年代の介護で特に問題になっているのは、“老老介護”です。体力的、経済的、時間的にもかなりの負担がかかります。我慢や抑圧からくる怒りに似た感情が出てくるかもしれません。「私達を取り巻く世界の仕組み」を理解していくと、“役に立つことで認められたい”という自分の傾きから作られる相対関係や、様々な外面の問題の引き金となっていた隠した無意識なども見出すことができます。俯瞰する視点を持つことで、大変な介護が快適な介護へと変わってしまうのです。こうした新しい理解(抑圧した無意識の開放)が、これからの社会に必ず求められると思います。

野坂 研究員より

介護は高齢化社会の現状において大きな課題です。特に女性は子育てが終わり、いよいよ第二の人生という時、それは大きな足かせとなります。自宅での介護は、想像を超える精神的、肉体的な負担があり、又認知症やアルツハイマーとなればストレスは計り知れません。しかし介護施設への入居は罪悪感や後悔が残る等々。問題と解決のいたちごっこで切りがありません。しかし、本当の問題というのは一体何だったのか…それは「上手くいかないメカニズム」にあったのです。「真の答え」を知っていくことで、観ている世界は変わり、介護に関わる問題解決や苦しみからも解放され癒されていくでしょう。

原田 研究員より

高齢化社会とセットになっている介護問題。悲惨なニュースも流れ、根本的な解決が求められていますが、決め手に欠け模索している状態です。しかし、介護する側とされる側との間に潜んだ、無意識のパターンを解放していくことで、状況が大きく変わるのみならず、夫婦再生、家族再生へと繋がる事例も多く見られます。抑圧した感情を解放していくことで、認知症などの様々な症状の解消&予防に繋がることは、高齢化社会にとって、力強い「答え」となっていくことでしょう。

【編集者より】

「介護」をテーマに個々の体験を通して、内面の葛藤を終わらせていくことでどのように外面(観る世界・状況)が変化していったのか、どのように日常生活に新しい理解を当てはめていったのか、社会代々への応用等々…こうした体験話やアイデアは次から次へと尽きることなく、研究シェアが続きました。セカンドライフラボラトリーでは、引き続き、様々なテーマにおける研究シェアのご報告もしてまいります。